不動産売却にかかる諸経費を徹底解説

2025年6月24日

不動産を売却する際は、売却価格に目が行きがちですが、諸経費も見落としてはいけません。思わぬ出費で手取り額が減ることもあるため、事前に経費の全体像を把握することが大切です。本記事では、不動産売却にかかる主な諸経費について、種類や費用の目安、節約ポイントまで徹底解説いたします。

1. 仲介手数料

不動産会社に売却を依頼した場合、仲介手数料が発生します。

  • 計算式:売却価格 × 3% + 6万円(+消費税)(400万円超の場合)
  • 例:2,000万円の物件なら約72万6,000円(税込)

仲介手数料は成功報酬のため、売却成立時に支払います。

2. 登記費用(抵当権抹消登記)

住宅ローンなどの抵当権が設定されている場合は、抹消登記費用が必要です。

  • 登録免許税:1物件につき1,000円
  • 司法書士報酬:2万~3万円程度

司法書士に依頼するのが一般的です。

3. 測量費用

土地売却の場合、境界を明確にするために測量費用がかかることがあります。

  • 簡易測量:10万~30万円程度
  • 確定測量:40万~80万円程度

特に古い物件や境界不明確な土地は、事前に測量をしておくと安心です。

4. 譲渡所得税

売却で利益が出た場合、譲渡所得税がかかります。

  • 短期譲渡(5年以内):約39%
  • 長期譲渡(5年超):約20%

3,000万円特別控除などの特例を利用できる場合もあるため、税理士に相談するのが安心です。

5. 印紙税

売買契約書には印紙税が必要です。

  • 契約金額が1,000万円超~5,000万円以下:1万円(軽減措置中)

売主・買主がそれぞれ自分の分を負担するのが一般的です。

6. 引っ越し費用・修繕費

新居への引っ越し費用や、売却前の修繕・クリーニング費なども見込んでおきましょう。

  • 引っ越し費用:5万~20万円程度
  • クリーニング費用:3万~10万円程度

7. その他の経費

  • 解体費用(古家付き土地の場合)
  • 残置物撤去費用

必要に応じて見積もりを取り、事前に準備しましょう。

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まとめ

不動産売却には、仲介手数料・登記費用・税金・測量費など、さまざまな経費がかかります。予想外の出費で後悔しないためにも、事前に全体のコストを把握し、必要なら専門家に相談することが大切です。万全の準備で、安心・納得の売却を目指してまいりましょう。


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