賃貸契約中の物件を売却する際の法的ポイント
賃貸中の物件を売却したいと考えたとき、「このまま売れるのか」「借主との関係はどうなるのか」と不安になる方は多いです。
実際、通常の売却とは違い、借主の権利や契約の引継ぎなど、事前に整理しておくべきポイントがあります。
このページでは、法的な前提を押さえつつ、「今の状況でどう進めるべきか」を整理できるようにまとめています。迷う方は、まず売却の進め方から確認すれば大丈夫です。
まずは状況を整理してください
- 借主がいるまま売りたい → そのまま売却(オーナーチェンジ)
- 空室にしてから売りたい → 立退き交渉が必要
- そもそも売るべきか迷っている → 売却か?賃貸か?賃貸中物件の売却ガイド
- 迷う人はこれ → 投資用不動産の売却戦略と節税テクニック
なぜ賃貸中の売却は注意が必要なのか
賃貸中の物件は、所有者の都合だけでは動かせません。借主の権利が法律で強く保護されているため、売却の進め方によって結果が大きく変わります。
借主の権利は基本的に守られる
日本の借地借家法では、借主の居住権が強く守られています。そのため、物件を売却しても賃貸借契約はそのまま存続します。
- 売却しても契約は終了しない
- 買主がそのまま貸主の立場を引き継ぐ
このため、「売れば空室になる」という前提で動くとトラブルになりやすい点に注意が必要です。
売主・買主・借主それぞれの関係
賃貸中の売却では、3者の関係を整理しておくことが重要です。
- 売主:投資物件として売るケースが多く、契約内容の整理が必要
- 買主:賃貸借契約を引き継ぐ前提で購入する
- 借主:原則としてそのまま住み続けることができる
立退き交渉をする場合の注意点
空室にして売却したい場合は、借主との交渉が必要になります。ただし、これは簡単ではありません。
- 正当事由が必要(簡単には認められない)
- 立退料などの条件提示が必要になるケースが多い
- 最終的には「合意」でしか進まない
このため、「空室にすれば高く売れる」という判断だけで動くと、かえって時間やコストがかかる場合もあります。
実務で確認しておくべきポイント
- 賃貸借契約の内容(期間・更新・敷金など)
- 借主への説明タイミング
- オーナーチェンジとして売るかどうか
また、居住中の物件は内覧制限などにより価格に影響することもありますが、賃料収入がある場合は投資物件として評価されることもあります。結果はケースによって変わるため、事前の整理が重要です。
別の視点でも整理したい方へ
・空室にしたほうがいいのか判断できない
・どの会社に相談すればいいのか分からない
記事で法律や基本は整理できますが、実際の売却条件は契約内容や地域、物件によって大きく変わります。
だからこそ、まずは査定や会社比較で「今の条件でどう売れるか」を確認しておくと、無駄な動きを減らせます。

