一括査定サイトを利用しつつ、独自に交渉を進めて成功した体験
不動産を売却する際、多くの方が一括査定サイトを利用します。複数の業者から査定を受け、最適な売却先を選ぶことができるため、効率的な方法です。
しかし、単に査定結果を比較するだけではなく、自ら交渉を進めることでより良い条件を引き出せることもあります。
今回は、一括査定サイトを活用しながらも、独自の交渉を行い、最終的に査定額よりも高値で売却に成功した体験談を紹介します。
売却の背景
- 物件:築20年の一戸建て
- 売却理由:住み替え
- 売却希望価格:3,800万円
- 市場の相場価格:3,500万円~3,700万円
売主はできるだけ高額で売却したいと考えていましたが、希望価格が相場よりもやや高めであることが課題でした。
一括査定の結果
一括査定サイトを利用したところ、以下の査定額が提示されました。
- A社:3,600万円
- B社:3,650万円
- C社:3,700万円
- D社:3,750万円
- E社:3,550万円
最も高額だったのはD社の3,750万円で、希望額にはわずかに届かないものの、相場よりも高めの提示額でした。
独自に交渉を進めたポイント
売主はこの結果に満足せず、さらなる条件交渉を試みることにしました。交渉を成功させるために行ったポイントを紹介します。
1. 他社の査定結果を活用
売主はD社に対し、「他社(C社)が3,700万円を提示している」ことを伝え、競争を促しました。
この結果、D社は「3,800万円までなら対応できる」と回答し、希望額と一致しました。
2. 販売戦略の確認
査定額が高くても、実際に売却できるかが重要です。売主はD社の販売戦略やターゲット層を確認し、「このエリアではファミリー層が多く、3,800万円でも十分に売れる」との根拠を示してもらいました。
3. 成約までのスケジュールを短縮
売却期間が長引くと、維持費や固定資産税がかかります。売主は「できるだけ早く成約したい」と伝え、D社は最短1ヶ月以内での成約を目指す販売プランを提案。
この確約があったことで、売主はD社と契約する決断をしました。
売却の結果
最終的に、売主は3,800万円で売却することに成功しました。
- 査定価格:3,750万円(最高額)
- 交渉後の売却価格:3,800万円
- 売却期間:1ヶ月
まとめ
一括査定サイトを利用することで、効率的に複数の査定額を比較できますが、そこからさらに交渉を進めることでより良い条件を引き出すことも可能です。
- 他社の査定結果を交渉材料に活用
- 業者の販売戦略を確認し、信頼できる業者を選ぶ
- 成約スケジュールを短縮する交渉を行う
このような工夫をすることで、査定額以上の売却を実現する可能性が高まります。
不動産売却を検討している方は、ぜひ今回の事例を参考にしながら、戦略的な交渉を進めてみてください。