不動産売却について 公示価格と路線価どちらが参考になりますか?

2023年3月1日

不動産売却について 公示価格と路線価どちらが参考になりますか?

不動産売却を検討中です。

公示価格と路線価の違いがわかりません。公示価格と路線価どちらが参考になりますか?

また売却金額は、公示価格どうりにいくものなのですか?

>公示価格と路線価の違いがわかりません。

土地の価格は、取引する人によって、いろんな事情がありますので、その事情に応じて、左右されるものです。

公示価格とは、そういった特殊な事情を考慮にいれずに、評価された価格です。

いわば便利な相場表といったようなものでしょうか。公示価格があるおかげで、ボッタクリが防げているわけです。

公示価格は、ある地点について、不動産鑑定士を2名別々で派遣し、現地調査、そして、最近の取引事例、地点間、地域間のバランスを検討し、国土交通省の土地鑑定委員会が公示価格を決定しています。

結構な手間隙をかけているわけです。

次に路線価についてですが、路線価は、公示価格、売買実例価額、不動産鑑定士などによる鑑定評価額、精通者意見価格などを元に決められます。

使用の目的としては、おもに相続税、固定資産税の計算に使われます。

なお路線価の公示価格の選定方法は2種類あります。
1 税務署管轄の相続税路線価
2 市区町村の課税部署管轄の固定資産路線価

計算方法は

・税務署管轄の相続税路線価=公示価格×0.8
・市区町村の課税部署管轄の固定資産路線価=公示価格×0.7

となります。

●価格の計算
 公示価格=そのままで計算。

 路線価のばあい
相続税路線価÷0.8=
固定資産路線価÷0.8=

として計算します。

>公示価格と路線価どちらが参考になりますか?

公示価格、路線価とともに、どちらをつかってもほとんど同じ結果になります。

路線価は、公示価格をもとに算定されるためです。

ですから、使いやすい方を使うのが良い。

ポイントは売却する不動産の近くに、公示ポイントがあるかどうかです。

公示ポイントがない場合、その数字は正確とはいえません。

このようなケースの場合、路線価がオススメです。

>また売却金額は、公示価格どうりにいくものなのですか?

公示価格とは、更地評価の価格ですので、建物があることで、その価格よりマイナスが出るケースがあります。

一般的に住宅は築10年経つと、ほぼ土地のみの価格となります。

また先ほども述べましたが、土地の価格は、取引する人によって、いろんな事情がありますので、その事情に応じて、左右されるものです。

たとえば、立地が良いなど、どうしてもそこの土地に店を構えたい、どうしてもその近隣で住まないといけない事情がある、などの理由があれば、おのずと何割かアップするという事はありえます。

また、相場はありますが、不動産のネットワークしだいで、高く売れる可能性もあります。

あとは、不動産を何社かに複数見積もりをとり、競いあわせると、高く売れます。

つまり公示価格は大きく関係ありますが、何%かは、どこに任せるか?で変わってきます。

普段の買物で、数%はたいしてインパクトはありません。数百数千万単位の取引では、1か月分の給料以上変わってきますから、できるだけ多くの会社に見積もりを取りましょう。