終活はどうなの?経験者6人に聞いてみた。

2023年3月1日

終活というと本当にしなくてはいけないの?などのイメージもありますが、実際はどうなのでしょうか。

そこで、じっさいに終活の経験者6人に話を聞いてみました。

終活した人の体験談

4つ上の姉が38歳で姉がくも膜下出血で倒れて、植物状態になっています。

もちろん死ぬ気も倒れる気もなかったわけですから、一人暮らしの家は…普通に趣味のものでいっぱいです。

たくさんの本、趣味で集めたもの。好きな衣類。

それを、看病と介護を任された人がちゃんと分類し、貴重な本があるかもしれない、と好事家に渡したりとかできると思います?できません。

姉の趣味は理解しています。呉服のいくつかは残せました。

しかし、趣味のあまり「趣味のよくない薄い本」とか捨てるしかないでしょう?同じような趣味をもっていましたが、わたしは引越しがおおかったこともあってある一定の年齢から引越しのときにダンボールごと捨てていきました。

結局自分がときめいても、他人がときめくわけじゃなく時間とともに「ときめかないもの」になることも、あるのです。

姉が倒れた後、自分も不惑になりどんどん生活を簡素化させています。

姉はまだ生きていますがその間に父親が病気で亡くなり。実家じまいも経験しました。
すてるには人手とお金が必要です。シンプルに暮らし、残された人のために生命保険をかける。

それがあたりまえの「終活」になればいいな。とそう思って、そう暮らしています。
あたりまえのことなのです。

主婦 46歳 女性

実家で一人暮らしの母が歩行困難になり、介護老人ホームを探して入居させ、3年程その施設で暮らしていましたが、95歳で亡くなりました。
その後、実家の遺品整理や残してくれた僅かな預貯金を面倒な手続きをし、兄弟3人で分配しました。

こうした一連の事で、子供達の為に終活をしっかりと行う必要性を感じました。
終活にも色々とあるでしょうが、まず預貯金のある金融機関をリストアップし、また医療保険や死亡保険の加入状況をまとめ、万が一の時に処理してくれる妻や子供が動きやすくしておきました。

次に葬儀とお墓の手当てですが、お墓は父母が眠る墓があるので、その墓の維持費(管理費)埋骨費用等をまとめました。
葬儀はある葬儀会館の積み立て会員に加入し、万が一の時にどこで行うと良いかで迷わない様に段取りしました。

こうした、短期で行える事を準備した上で、家の中の断捨離を少しずつ進めています。
遺品整理する事の大変さを実感しており、これが少しでも楽なる様にする為です。
心配すれば切がありませんが、ここから先は家族に甘えざるを得ませんね。


無職 69歳 男性

先月再婚したばかりです。私の連れ子が一人います。
前の夫のDVで別れたので、もう2度と結婚はするまいと思っていたのですが、幸い良い方に恵まれて結婚する事になりました。これも終活の一つです。

私は精神的にDVのせいで参っていて、別れて20年以上まだうなされるほど怯えていて、意味もなくイラついたと、自分の意思次第で、私に関係なく暴行を受けていたので、誰も特に男性が怖く、多分長生きはできないと、ずっと考えていて、たった一人子供を置いて逝くと心配しておりました。

今回の結婚で、私が居なくなっても大丈夫と一安心でき、もう成人しておりますが子供も夫が生活の援助までしてくれ、今は少し安心できる状態になっております。
親子ローンになりますが、住宅も買ってくれようとしてくれています。

私は次女ですが、両親まで面倒をみると言ってくれていますし、勿論子供もずっと一緒だと言ってくれる出来た旦那様で、心が落ち着いてきております。

後悔はないものの、両親の財産を姉と弟が、面倒は放棄したのに取ると言っては、両親を悲しませていることは気になります。

私は既に財産放棄しております。

只両親の面倒だけは看させてほしいと言っておりますが、看させて後の二人が歳とったら終身型のホームに放り込むと言っていて…二人より早く死んでしまったらと心配です。

アドバイスとして財産放棄は悪くないと思いますが、両親の面倒をきちんと看たいと考えている方が居たら、証書として一筆書いてもらってください。

私は私の亡きあとを考えて、新しく家を購入する際の名義を子供にするよう夫に頼みました(贈与税の関係もありますが…)そして公正証書にしてもらったらもっと良いと思います。

少々お金がかかりますが念には念です。
私と兄弟は今これでもめていますので…
主婦 51 女

現在40代の女です。
去年の始め、乳がんを宣告され、終活を始めました。私は、1人暮らしをしているので、まずは身の回りの整理を始めました。

父親が突然死したときは、財産整理が大変だったので、エンディングノートを利用し、自分の財産、死後して欲しいことなどを書き出していきました。

もう両親は亡くしていたので、身内の兄弟に迷惑を掛けたくないという気持ちからでした。
癌というのは、すぐ死ぬ病でもないので、考える余裕があるときに準備できます。

私は、葬儀の仕方から、お骨のことなども細かくネットで調べて、パンフレットなどを取り寄せ、決めていきました。

日頃から、自分は無宗教、無信心だったので、実家の墓には入らず、海洋葬してくれる業者を見つけました。
また、葬式に無用な金銭を掛けるのも無駄だと思ったので、直葬を希望して、生前契約もすませました。
それを入院するまでの間に自分ひとりで決定しましたが、兄弟にはまだ知らせてはいません。

細かいことは、親族と一緒に取り決めると、あとあともめずに済むと思うのですが、心配するので難しいところです。私のように、病気などが契機となり、終活を考える人が多いと思います。

突然死で命を落とすことも考え、日頃から自分の死後のことは、考えておくことは大事なことでしょう。

無職 48歳 女

現在はサービス業で働いている男性です。
数年前に諸事情により離婚しまして現在に至ります。

終活を意識するようになったのは約10年前に父が他界した事がきっかけです。
意外でしたが父の事を知らず、残されたものもどうしていいか判断に迷いました。

終活を考えるにあたって、自分には早いかなという思いも正直ありましたが、いつ病気や事故で自分がこの世を離れるか分かりない、残された人が困らないようにするにはどうするべき考えた際に終活の準備だけでも始めようと思いました。

不思議な感じでしたが、自分の終わりを想像し作業を進めていくと初めは涙が出て来ました。
過去の事も色々思い返したのと真剣に終わりを想像し、自分のいなくなった後の他の人に人生を考えたからだと思います。

残された人が私に聞かなければわからない事はないか、持ち物をどうするべきか等いろいろ考えました。
離婚して離れる形になりましたので、違う利用方法にはなりましたが他の方が用意した資料を見て色々な判断材料にしてくださればよいかと思っています。

終活を暗く考えるのではなく将来を考えるきっかけにしても良いと思います。
始めるのに年齢は関係ないのではないかと思います。
サービス業 39歳 男性

まとめ

想像とくらべてどうでしたか?

なかなか終活もたいへんなようですね。

遺品整理などの問題もありますし、あとは家をどうするかですが、売るに売れない負動産問題などもおきています。

最近は築年数の古くなったマンションなどが結構危険だそうです。

そういう事情もあり、終活の一環として、さっさと持ち家を売って、現金化しあとは賃貸で済ませるという人も増えているそうです。