共有名義の不動産があって相続でトラブルにあった経験者3人に聞いた。
共有名義の不動産があって相続でトラブルが起きたという話を雑誌などで見ますが、どんなことなんでしょうか。
そこで、じっさいに共有名義の不動産があって相続でトラブルにあったという経験者3人に話を聞いてみました。
借り手がない人の体験談
私の家は、父が中古で購入した平屋の一軒家なんですが、家の名義変更ができないというトラブルにあっています。
10年前に父が亡くなった際、名義変更しないまま3年前に兄が亡くなりました。
そのあと家のリフォームなどで家・土地の書類を用意しなければいけませんでした。
しかし、問題は兄がバツ1で、前妻との間に小学生の娘がいたんです。
名義変更するには権利をもった人(母・兄の嫁・前妻との子供・私)全員の署名が必要なんですが、前妻との子供が未成年の場合はその保護者が署名することになっているんです。
ですが、兄の前妻との離婚の際、兄の浮気が原因だったりその後の養育費をしっかりしていなかったことから完全に疎遠になっていました。
弁護士に頼んで居場所や連絡先を調べていただきましたが、相手方からは「直接連絡は取りたくないので弁護士を通して」とのことでした。
名義変更の件を伝えていただき署名をお願いしたのですが、「離婚の際に本当に嫌な思いをし、娘が中学受験で忙しい時に迷惑なのでお断りします」との事。
何度かお願いしましたが変わることはなく現在にいたっています。
不動産など名義変更が必要なことがあれば、後からでも変更はできますが、なるべく早めにされた方がいいと思います。
サービス業 42歳 男性
ある日、私の母と祖母の元に手紙が届きました。
内容は、私から見て4代前の先祖が家主となっている土地と物件が放置されており、その土地を手放してほしいという同意を求める文章でした。
母も祖母も寝耳に水でその先祖のことも不動産も存在すら知りませんでした。そもそも祖父方の先祖で、祖父は亡くなっているため事実もわかりませんでした。
祖母や母も手放すことは承知していましたが他にも何か知らない財産があるのではと不安に思い、案に同意するのは危険と判断し弁護士に事の経緯を調べてもらいました。
また、手紙の送り主についても調べてもらいました。そこでわかった事実が、祖母と母の他にも12人、不動産の共有名義になっている遠い親戚がいることでした。そしてそのうちの一人が手紙の送り主でした。
こうしているうちになんと、祖母の元へ手紙の送り主がやってきました。新幹線ではるばる3時間です。
催促に来たのでした。祖母は震え上がり、この件は母に一任されました。
結果として放棄しても問題ないとの弁護士からの回答をもらったので祖母と母は相続を放棄しました。
不動産がある場所は田舎で遠くて行けないし、余計なトラブルに巻き込まれたくないとの判断からでした。それからはこの送り主からの連絡はなくなりました。
専業主婦、33才、女性
特に遺言書なども残されていなかったので、民法の規定に基づいて財産を分けることになりましたが、共有不動産財産分の計算がすごく曖昧であり、財産の分割協議がなかなか進みませんでした。
相続人同士の話し合いは、お互いの権利を主張しあうものとなっていて、なかなか前に進んでいかなかったので、最終的には弁護士に間に入ってもらい、遺産分割協議書を作成することになりました。
弁護士の先生がいたおかげで、何とか分割協議を進められましたが、相続人同士の中は悪くなってしまいました。
共有財産がある場合の相続には特に注意が必要だと感じました。
会社員 55歳 男性
まとめ
想像とくらべてどうでしたか?
なかなか相続もたいへんなようですね。
できるだけ慎重な対応するのが大事なようですね。
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