一括査定で最低価格から200万円アップを実現したケース
不動産売却を検討する際、多くの人が一括査定サイトを利用して複数の業者から査定を受けます。しかし、提示された査定額にそのまま従うのではなく、戦略的な交渉を行うことで、より高額での売却が可能になります。
本記事では、一括査定を活用して最低価格から200万円アップでの売却に成功した体験談を紹介します。査定額を引き上げるために実践した交渉のポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
売却の背景
- 物件:築15年のマンション(3LDK)
- 売却理由:住み替え
- 市場の相場価格:3,500万円~3,700万円
売主は当初、最低でも3,600万円での売却を希望していましたが、実際に一括査定を行ったところ、提示された査定額には大きな差がありました。
一括査定の結果
一括査定サイトで5社に査定依頼をした結果、以下のような価格が提示されました。
- A社:3,400万円
- B社:3,450万円
- C社:3,500万円
- D社:3,600万円
- E社:3,550万円
最も低い査定額は3,400万円、最高額は3,600万円という結果でした。しかし、売主はさらに200万円アップを狙うことにしました。
査定額を引き上げるための交渉術
1. 最高額の査定を基準に交渉
まず、売主はD社の3,600万円の査定額を基準に、他の業者と交渉を開始しました。
B社とE社に対して「D社は3,600万円で提示しているが、貴社ではさらに条件を良くすることは可能か?」と問い合わせを行いました。
2. 業者ごとの販売戦略を確認
査定額を引き上げるには、単に価格交渉をするだけではなく、業者がどのように販売するのかを確認することが重要です。
売主は業者に「この物件をどのように販売するのか」「ターゲット層はどこか」などを質問し、具体的な販売戦略を比較しました。
3. 競争を促して価格をアップ
売主は最終的に、B社とE社の双方に対し、他社の提示額よりも高い価格を出せるかを確認しました。
その結果、E社が3,700万円を提示し、最も高い査定額となりました。
売却の結果
最終的に、売主は3,700万円で売却することに成功しました。
- 最低査定額:3,400万円
- 最終売却額:3,700万円
- 査定額アップ幅:+200万円
売主は、査定額を鵜呑みにせず、積極的に交渉を行うことが重要であると実感しました。
まとめ
一括査定サイトを利用することで、複数の業者の査定結果を比較できますが、査定額に満足せず、交渉を行うことでさらに高額での売却が可能になります。
- 最高額の査定を基準に他社と交渉を進める
- 業者ごとの販売戦略を確認し、最適なパートナーを選ぶ
- 業者間の競争を促し、査定額を引き上げる
査定額に納得がいかない場合は、積極的に交渉を行うことで、より良い条件での売却が可能になることをぜひ覚えておきましょう。