固定資産税の負担を最小化する売却タイミング
不動産を売却する際に見落としがちなのが「固定資産税の負担」でございます。売却価格ばかりに目がいきがちですが、売却のタイミングによっては余計な税負担が発生することもあります。本記事では、固定資産税の基本と、売却時の税負担を最小限に抑えるためのタイミングについて詳しく解説いたします。
1. 固定資産税の仕組み
固定資産税は、毎年1月1日時点の所有者に対して課される税金で、その年の4月~翌年3月までの1年間分を負担します。
例:
- 課税日:2024年1月1日
- 納税者:2024年1月1日の所有者
- 課税対象期間:2024年4月~2025年3月
つまり、売却しても課税日をまたいでいればその年の税金は売主が一旦全額納めることになります。
2. 売却時の固定資産税の精算方法
実務上、売却時には固定資産税の清算が行われるのが一般的です。
清算の基本
- 引渡し日を起算日として、売主と買主で日割り計算
- 売買契約時に「精算金」として買主が売主に支払う
これにより、実質的な負担は引渡し日までが売主、引渡し日以降が買主となります。ただし、契約内容によっては負担割合が異なる場合もございます。
3. 売却タイミングのポイント
固定資産税の負担を最小限に抑えたい場合は、売却のタイミングがカギとなります。
おすすめのタイミング
- 年明けすぐに引渡すのは要注意(1月1日時点の所有者となるため、その年の税負担が発生)
- 可能であれば前年内(12月末まで)に引渡し完了を目指す
- 逆に、買主の立場では1月1日以降の取得のほうが有利
税負担を軽くしたい売主は、課税日(1月1日)前の引渡しを意識するとよろしいでしょう。
4. 精算方法を事前に確認
固定資産税の精算方法は契約条項に基づくため、媒介契約時に必ず確認が必要です。
確認すべき内容
- 精算の有無(精算しない契約も稀にある)
- 起算日(日割りの基準日)
- 計算方法(365日 or 360日計算)
事前にしっかり把握することで、予想外の負担増を防げます。
5. 実務上のアドバイス
固定資産税の負担を最小化するためのポイントは以下の通りです。
- 引渡しのスケジュールを課税日を意識して設定
- 契約書で精算条項を必ず確認
- 清算金の計算に誤りがないかダブルチェック
- 税務署や不動産会社に事前相談する
わずかな負担でも、高額物件の場合は数十万円単位になることもあるため、細心の注意が必要でございます。
まとめ
固定資産税は、1月1日時点の所有者が納税義務者となるため、売却時期と契約内容によって負担が大きく変わります。負担を最小限に抑えるためには、課税日を意識した売却計画と契約時の精算確認が不可欠です。事前の準備と確認を怠らず、賢明な取引を進めてまいりましょう。
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