トラブルになりやすい共有不動産の分割売却

2025年6月23日

このテーマについては、 必要以上に構えなくても大丈夫です。 押さえるべきポイントは限られています。

共有不動産を複数人で保有している場合、「売却したい」という意見が一致しないことも多く、分割売却には多くのトラブルが伴います。特に相続や離婚後に発生するケースでは、感情的な対立や権利関係の複雑さが原因となり、話が進まないこともあります。本記事では、共有不動産の分割売却に関する代表的なトラブルと、その回避方法について解説いたします。

1. 共有不動産とは何か?

共有不動産とは、土地や建物を複数の名義人で所有している不動産のことを指します。持分割合(共有者ごとの権利の比率)は登記簿に記載されており、所有者それぞれが一定の権利を持っています。

1.1. 持分とは?

  • 持分割合の確認:売却の前に、自分がどれだけの持分を有しているかを明確にする必要があります。これにより、売却益の分配や意思決定における影響力が決まります。

1.2. 持分のみの売却も可能だが注意点が

  • 共有持分だけを売却することもできますが、買い手は限定され、価格も下がる傾向にあります。また、他の共有者との関係が悪化する可能性もあるため慎重な判断が必要です。

2. 分割売却における主なトラブル事例

2.1. 売却に同意しない共有者の存在

  • 典型的なトラブル:共有者のうち1人でも売却に反対している場合、不動産全体の売却が進まないケースがあります。民法上、原則として共有者全員の同意がなければ全体の売却はできません。
  • 対策:話し合いを重ねるほか、どうしても合意が取れない場合は「共有物分割請求訴訟」などの法的手段を検討する必要があります。

2.2. 感情的な対立による合意形成の困難さ

  • 相続や離婚後の共有物件:相続人同士、または元配偶者との共有の場合、過去の経緯により感情的な対立が強く、合理的な話し合いが進まないことも。
  • 対策:第三者(司法書士や弁護士など)の仲介を依頼し、冷静な話し合いの場を設けることが有効です。

2.3. 分割方法に関する意見の相違

  • 分割の方法が決まらない:現物分割(実際に土地を分ける)や代償分割(他の共有者が金銭を支払って取得する)など、複数の方法があるため、意見が割れやすくなります。
  • 対策:専門家に評価を依頼し、公正な基準で分割案を提示することで、合意形成が進みやすくなります。

3. トラブルを防ぐためのポイント

3.1. 事前に共有者間でのルールを定める

  • 共有契約書の作成:不動産購入時や相続時に、売却時の対応についてルールを文書化しておくことで、将来のトラブルを回避しやすくなります。

3.2. 中立的な第三者の介入

  • 専門家の調整役としての活用:信頼できる不動産会社や法律専門家が間に入ることで、冷静な判断ができる環境が整います。特に調停や任意売却などでは中立の立場が重要です。

3.3. 持分売却による脱却も選択肢

  • 共有状態からの脱却:共有者全員の合意が得られない場合、持分のみを売却し、共有関係から抜けるという方法もあります。ただし、価格は割安になる可能性が高いため慎重な判断が必要です。

3.4. 調停や裁判の活用

  • 最終手段としての法的対応:協議での解決が困難な場合、「共有物分割調停」や「共有物分割訴訟」を利用することで、裁判所の判断により解決を図ることが可能です。

まとめ

共有不動産の分割売却には、さまざまなトラブルが潜んでいます。売却に同意しない共有者、感情的な対立、分割方法の相違などが主な原因ですが、事前にルールを定めておくことや、第三者の仲介を活用することで多くの問題は回避可能です。法的手段も視野に入れつつ、円滑な売却を目指して行動しましょう。


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共有不動産の売却とトラブル回避術

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