不動産を寄付する選択肢とその影響
不動産の処分方法として、売却や賃貸が一般的ですが、寄付という選択肢もございます。不要な土地・建物を寄付することで、社会貢献につながるだけでなく、税制面でのメリットも期待できます。しかし、寄付には一定の注意点やデメリットもありますので、慎重な検討が必要です。本記事では、不動産寄付の方法と影響について詳しくご紹介いたします。
1. 不動産寄付の主な方法
不動産の寄付は、寄付先の法人・団体により手続きが異なります。
主な寄付先
- 自治体(市区町村・都道府県)
- 学校法人・医療法人
- 公益法人(NPO法人・社会福祉法人など)
- 宗教法人
寄付を受け入れてもらえるかは、物件の立地・状態・用途などにより異なり、すべての不動産が受け入れられるわけではございません。
2. 寄付手続きの流れ
一般的な流れ
- 寄付先の選定と打診
- 現地確認と受入可否の判断
- 寄付契約書の作成
- 名義変更登記(登録免許税が必要)
自治体などでは、議会の承認が必要な場合もありますので、余裕をもったスケジュールが重要です。
3. 税制上のメリット
(1)個人の場合
公益法人などへの寄付は、所得税の寄付金控除が利用できます。
- 寄付金額 – 2,000円が控除対象(限度額あり)
- 特定公益増進法人なら税額控除の選択も可能
(2)法人の場合
法人が寄付した場合、損金算入の限度額が設けられています。公益法人などの場合は特別損金算入枠が利用できます。
(3)相続税の非課税措置
相続財産を公益法人などに寄付した場合、相続税が非課税になる制度もございます(一定の要件あり)。
4. 寄付のデメリットと注意点
- 寄付先が見つからないケースがある
- 建物の老朽化や土壌汚染があると断られることが多い
- 名義変更にかかる登録免許税は寄付者負担が一般的
- 固定資産税の清算や諸経費が発生することがある
また、寄付が完了するまで長期間を要する場合もございます。
5. 近年のトレンドと活用例
最近では、空き家・空き地問題が深刻化する中、自治体が積極的に寄付を受け入れるケースも増えております。
活用例
- 地域活性化の拠点(コミュニティセンターなど)
- 公共施設の用地
- 福祉・教育施設への転用
ただし、維持管理費がかかるため、寄付先も慎重に判断しています。
まとめ
不動産の寄付は、社会貢献と税制優遇が両立できる魅力的な選択肢ですが、物件の状態・寄付先のニーズ・税務面など確認すべき事項が多くございます。寄付を検討する際は、不動産会社・税理士・寄付先の担当者としっかり相談し、納得のいく形で進めることが肝要です。正しい知識と周到な準備で、有意義な寄付を実現してまいりましょう。
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