借地権付き住宅を高値で売却するコツ
借地権付き住宅は、所有権物件に比べて売却が難しいとされていますが、条件やアピール方法によっては高値での売却も十分可能です。借地という制約があるからこそ、戦略的に取り組むことで他物件との差別化を図れます。今回は、借地権付き住宅を高く売却するための具体的なコツと注意点をご紹介いたします。
1. 借地権の種類とその影響を理解する
まずは、自分の持つ借地権の種類を把握することが大切です。種類によって売却の自由度や価格の設定にも影響があります。
- 普通借地権:更新を前提とした契約。市場流通が多い
- 定期借地権:期間満了で建物を取り壊す契約。売却は難しめ
高値売却を目指すなら、普通借地権の方が有利です。
2. 地主の承諾を早めに得ておく
借地権付き住宅の売却には、多くの場合で地主の「譲渡承諾」が必要となります。
ポイント
- 事前に地主に売却予定を伝え、承諾を得ておく
- 承諾料(譲渡承諾料)の相場は借地権価格の10%前後
- 買主にも安心材料としてプラスに働く
3. 借地条件を整理しておく
買主にとって最大の不安材料は「契約内容が不透明であること」です。条件を明確に提示することで、安心感が増し、成約率も高まります。
整理すべき内容
- 契約期間と更新の有無
- 地代の額と支払い方法
- 承諾料・更新料・名義変更料の金額
- 借地契約書の写しや公図の準備
4. 購入ターゲットを明確に絞る
借地権付き住宅に魅力を感じる層に絞って売却活動を行うことが、高値売却への近道です。
ターゲット例
- 自己居住目的の購入者:土地の所有にはこだわらず、住宅部分に魅力を感じる人
- 投資家:安く購入して賃貸収益を得たい層(地代と家賃収支が合えば魅力的)
- リフォーム・再建築目的のユーザー:建物に価値を見出す層
5. 情報開示とアピールを丁寧に行う
借地権付きというデメリットにばかり目が行かれぬよう、ポジティブな要素を積極的にアピールしましょう。
アピールすべきポイント
- 立地の良さ(駅近・商業施設・学区など)
- 建物の状態やリフォーム歴
- 固定資産税が土地分不要で安価で済む
- 所有権物件より安く広い家に住めるメリット
6. 値付けは「地代+建物の価値+借地権の評価」で
相場を参考にしつつ、単なる建物価格だけでなく借地権の市場価値も加味した値付けが重要です。
ポイント
- 借地権は一般に「所有権の60〜70%」程度で評価される
- 仲介業者と相談し、近隣相場・過去取引事例を活用
まとめ
借地権付き住宅の売却は、確かに一筋縄ではいきませんが、ポイントを押さえて戦略的に動けば高値売却も夢ではありません。地主との関係を円滑にし、情報を丁寧に整理して、ターゲットに対してしっかり訴求することが成功への鍵です。物件の「弱み」を「独自の価値」として伝えることで、新たなニーズを引き寄せる売却が可能となるでしょう。
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借地権付き不動産の売却ガイド

