不動産売却における重要なキーワードの解説
不動産売却は大きな取引であり、専門用語が数多く登場します。正しい知識を持つことで、スムーズで安心な売却が実現できます。本記事では、売却時に必ず知っておきたい重要なキーワードをわかりやすく解説いたします。
1. 査定(さてい)
売却する不動産の市場価値を見積もることを指します。
- 机上査定:書類ベースで概算価格を算出
- 訪問査定:現地を確認して詳細な価格を提示
複数社に査定を依頼し、根拠を比較することが大切です。
2. 媒介契約(ばいかいけいやく)
不動産会社に売却活動を依頼する際の契約です。
- 専属専任媒介契約:1社のみ依頼、自己発見取引NG
- 専任媒介契約:1社のみ依頼、自己発見取引OK
- 一般媒介契約:複数社への依頼が可能
契約ごとのメリット・デメリットを理解して選びましょう。
3. 仲介手数料(ちゅうかいてすうりょう)
売買成立時に不動産会社へ支払う報酬です。法律で上限が定められています。
- 売却価格の3%+6万円(税別)が基本
成功報酬のため、契約が成立しなければ支払い不要です。
4. 譲渡所得税(じょうとしょとくぜい)
不動産を売却して利益が出た場合にかかる税金です。
- 短期譲渡(5年以下):税率39.63%
- 長期譲渡(5年超):税率20.315%
3,000万円特別控除などの優遇措置もあるため、税理士への相談が安心です。
5. 売買契約(ばいばいけいやく)
売主と買主が条件を合意し、正式に取り交わす契約です。手付金を受け取るのが一般的です。
6. 手付金(てつけきん)
買主が契約時に支払う保証金のようなもので、売買代金の5~10%が目安です。
これにより契約の成立が保証されます。
7. 抵当権抹消(ていとうけんまっしょう)
ローンが残っている物件の場合、引き渡し時に抵当権を抹消する必要があります。司法書士が手続きを代行します。
8. 印紙税(いんしぜい)
売買契約書に貼付する印紙代で、契約金額によって金額が決まります。
- 例:1,000万円~5,000万円の場合 1万円
9. 引き渡し(ひきわたし)
買主に物件を正式に引き渡す日です。決済と同時に行うのが通常で、この時点で名義変更も完了します。
まとめ
不動産売却は、専門用語が多く登場しますが、キーワードの意味を理解しておくことで、トラブル防止とスムーズな進行が期待できます。疑問があれば早めに専門家へ相談し、納得のいく売却を目指してまいりましょう。