売却後に起きやすいトラブルとその防止策

2025年6月24日

不動産売却が無事に終わったと思っても、売却後に発生するトラブルが少なくありません。特に大きな金額が動く取引のため、契約後のトラブルは精神的にも大きな負担となります。本記事では、売却後に起きやすいトラブルの事例と、その防止策について詳しく解説いたします。

1. 瑕疵(かし)問題

事例

売却後に、雨漏り・シロアリ被害・配管トラブルなど、売却時に気づかなかった欠陥が発覚し、買主から損害賠償を請求されるケース。

防止策

  • 事前にホームインスペクション(住宅診断)を実施する
  • 契約時に「現状有姿」特約や瑕疵担保責任の範囲を明確にする
  • 分かっている欠陥は必ず事前申告

2. 引き渡し後の設備不良

事例

エアコンや給湯器など、引き渡し時に正常だった設備が、引き渡し直後に不具合を起こすことがあります。

防止策

  • 引き渡し前に動作確認書を作成する
  • 設備の状態を写真付きで記録しておく
  • 設備保証オプションの加入を検討

3. 契約違反・未履行

事例

買主が決済期限に入金しない、名義変更がスムーズに行われないなど、契約履行に問題が発生することがあります。

防止策

  • 契約時にスケジュールを詳細に確認する
  • 万が一の違約金条項をしっかり盛り込む
  • 信頼できる司法書士に手続き代行を依頼する

4. 境界トラブル

事例

売却後、隣地との境界線の不明確さが原因で買主が近隣とトラブルになるケース。

防止策

  • 売却前に境界確認書や測量図を整備
  • 境界標がない場合は土地家屋調査士に依頼して明確にする

5. 私物の置き忘れ

事例

売却後に、家具や家電が残置されていると、撤去費用を請求されることがあります。

防止策

  • 引き渡し前に必ず現地確認を行う
  • 残置物がある場合は契約書に明記
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まとめ

不動産売却後のトラブルは、事前の備え契約の明確化で大きく防ぐことができます。見落としがちなポイントも、専門家のサポートを活用しながら一つずつ確認し、安心・安全な売却を目指してまいりましょう。


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