企業の不祥事で買取価格に影響があるか?不動産屋に聞いてみた!
大和ハウス、レオパレス21などあいつぐ不祥事で、私たち消費者の住宅に対する不信感は拡大しています。
そのなかでも、私たちがもっとも気になるのは、不動産買取価格への影響ですよね。
「すぐに売り抜けたほうがいい」「様子をみたほうがいい」「時間を十分にとったほうがいい」それぞれ、みなさま答えがあると思います。
そこで今回、企業の不祥事が起きたあと、その企業の手がけた住宅やマンションなどの買取価格や査定価格などに影響を及ぼすのかなどを、じっさいに不動産の買取の現場で活躍する営業のかたにアンケートをとってみました。
たいへん有益な内容でしたので、シェアいたします。
アンケート結果
但し、影響を受けないのは立地がいい物件の場合に限られてきてしまうかもしれません。
不人気エリアであれば不祥事物件はよりマイナスにとらえられる要因になります。
例えば、いくら不祥事があった物件であっても人気駅から近く、なかなか売り物件が出ないような立地の物件であれば不祥事があったとしても高値で売れますし、逆に不人気エリアで不祥事物件が出た場合、買取価格はより安くなってしまうと思います。
結局買取価格は土地に依存する部分が大きいので、建物に不祥事があったとしても、築年数が10年以内と新しければ影響を受けやすくなりますが、築年数が30年近く経っていて解体前提であればほとんど影響はなくなります。
それこそ数年経てば元に戻るようなことでもありますが、不動産というのは数年後に価値が上がるのかといえば下がるものの方が多いわけですからそれまで待つよりはその段階で売った方が良いという物件の方が多いのは間違いないでしょう。
今売れるのにそうしたことを事情にして売らない、価値が下がっているから、と考えるのはそこまで正しいことではないのです。
売れるときに売るのがベストになることのほうが多いでしょう。
現段階で売却しようとする場合には、買取価格は安めに設定されてしまうことになると思われます。
ですから、悪いイメージが薄れていくまでの期間、具体的には少なくとも数年間ぐらいは売却を待つのが得策であると言えます。
また、その間にメーカーによる改修も確実に行ってもらうことが必要です。
そして、改修の証明になる書類は、売却の際に必要になることも想定されるため、処分せずに大切に保管しておきます。
数年後に実際に売却する場合、それほどの高値は期待できませんが、今よりは高く売れる可能性が高くなると思われます。
買取価格とはその土地の市場価値に基づいて判断されるものです。
査定する営業マンが不祥事などの悪影響は無いと判断して市場で売りに出した場合、その物件が実際には不祥事による悪影響などが原因で売れなければ、営業マンとしては仕事にならない事になります。
そうした事を考えれば当然の事として不祥事による影響は踏まえて査定金額を出すのが通常です。
不動産はとても大きな金額が動く取引です。従い、不祥事が起きてそれなりに年数が経ったとしても買主は相当昔まで、過去の経緯を調べるものです。
ですからどんなに古い過去の不祥事で合っても、これだけネットなどが発達している現代では大抵分かってしまうもの。
買主に過去の不祥事が分かった段階で値引きに応じても、既に心象を悪くしてしまった事でその商談が白紙になる事も考えられます。
そういう事を踏まえると一度不祥事があった物件はその査定価格は今後、悪影響は続くものと考え方が良いと思います。
ただメーカーによって改修工事が行われた後に売却する場合、話は別で、買取価格に一定の影響はあると考えられますが大幅に減額されるようなことは恐らくないと思います。
そういったことを踏まてアドバイスするのだあれば、まず施工不備の状態が改善されてない状態で売るのは絶対に止めたほうがいいと伝えます。
その上でメーカー等による改修工事が行われている場合にはそこまで影響は無いから大丈夫だけど、それでも買取価格が下がってしまう可能性はあるので、どうしてもすぐに売りたいわけでないならメーカーの不祥事による影響が落ち着くまで待った方が良いとアドバイスします。
以上
5名の方に回答していただきました。
あなたの予想は当たっていましたか?
どうやら。すぐには売らず、できれば改修工事してから動くほうがいいようですね。
この件に関しては、不安で夜も寝られないかたが数多くおられます。
参考になったかたは、この記事をシェアしてお知り合いにも教えてあげてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また今回ご協力いただいた不動産屋のかたに、あらためて感謝します。ありがとうございました。