空き家になった実家。メンテナンスにどれくらい手間がかかるのか?経験者5人に聞いてみた。

2024年1月13日

実家をどうしようか悩んでいる方。空き家のメンテナンスは思ったより手間と労力がかかります。

ここでは実際に空き家になった実家のメンテナンスがどれくらい手間がかかるのか。5人の経験者に聞いてみました。

 父の叔母が残した家の近くに住んでいるので、私がその管理にあたっています。

愚痴と言っても、固定資産税は父が持ち、一応繋げてあるだけの電気と水道の基本料金も父がもっています。

私が担当するのは、主に掃除です。こまったことに庭付きの家なんかを持っていて、趣味で植物を植えていたためそれの管理に困ります。

松の木、他には何か分からない花を植えています。これが想像以上に育ってしまい剪定に困りました。

団地にあるので、塀を越えて隣の家にまで侵入しました。それを2日かけて私が始末しました。電動ノコもないので、鋸一本で全て私が処理しました。

松の太い部分は切るのにかなりの力と時間がいります。途中で手が痛くなりました。

しかし、実際に町内会に伸びすぎてるから切れと苦情が来ているのでやるしかありません。切ったあとも、袋に詰めて市の回収スペースに運ばないといけません。

しかもその時期が夏だったので、かなりへばりました。

植物がそれだけあればその周りに雑草も育ちます。空き家は庭の管理の手間がかかります。

中はともかく、外はちゃんとしないと近所からも苦情がくるので、その分気をつかいます。人が住んでいなくても雑草はすごい勢いで育つので、一旦全て刈って、その後は2000円くらいで購入した除草剤を撒きました。

これによってしばらくは生えなくなります。それもわずかな間なので、毎年夏になればまた元気に生えてきます。庭の掃除を行なうのが基本的には夏なので、暑くてまいります。

庭なんかない方が良いと思いました。

私以外の家族は年なので掃除にはこられません。毎回疲れますが、それでも基本的に体を動かすのは嫌いではないので、最後には綺麗になった庭を見て体も心もスッキリします。これからもがんばります。

去年の春に実家に1人暮らしをしていた実母が亡くなりました。実父は介護施設に入所しているので、事実上実家は空き家になっています。

実母が貧乏性でいろいろな物(貰ったものや洋服、食器、ビニール袋、紙袋その他)がまだ片付けられていません。

私と弟が近くに住んではいるのですが、弟には何度言っても片付けを手伝おうとしません。

実父が亡くなって実家を解体するときに一緒に廃棄すればいいじゃないかと理由をつけて何もしないため、私が毎月時間があるときに廃棄処分物を持ち帰ってきて、ごみの日に捨てている状況です。

はっきり言って面倒くさい!

不要品回収業者に依頼すればすぐすむことなのかもしれませんが、これから介護施設代や実家の維持費や解体工事費にお金がかかることを考えると実父の資産を使いたくないのです。

年間の維持費としては固定資産税、火災保険料、水道光熱費として15万円ほどでしょうか。

築年数50年ほど経っているのでかなりあちこち傷んできてます。雨漏りは1カ所、出入り口は2カ所ほど建付けが悪くなってきています。蜘蛛の巣は秋口になると大量に発生し、庭の草刈りも大変です。

庭の草刈りは幸いなことに義理の両親が造園業で仕事をしていたため1年に1回一掃はしてくれるのですが、夏場は除草剤を蒔きにいっています。

さすがにこの作業は弟にもやってもらっています。

実父が亡くなったら早く売却先を見つけて空き地にしたい。
それまで面倒ですが頑張るしかないかと思っています。

実家が空き家になってもう5年になります。掛かる経費(維持費)は、固定資産税、火災保険料、たまには行って掃除していますから、ガスは止めましたが電気と水道は生かしているのでそれの基本料金も加算されます。

それらトータルで20数万/年程度の負担になります。

ニュースでも報じられている放置空き家問題は実家が所属する町内会でも問題になっており、取り敢えず燐家や町内会の方々との付き合いを継続し批判を何とかかわしてはいますが、それが面倒で精神的な負担が大きくなっています。

春と秋に必ず連絡が来る庭木の手入れの督促され、私が草むしりや剪定していましたが、嫌気がさし地元の造園業者さんに依頼して処置して貰う様になり、それも結構な額(10万円×2程度)の出費となっています。

実家から遠く離れて暮らしている兄弟は無視を決め込み、実家に近い都市に住んでいる私が対応しています。それにも限界があり直ぐにでも売却したい気持ちはあるのですが、売るには古家を解体し整地して更地にしなければならず、以前不動産屋さんに査定して貰ったら、工事費が売却額を上回ると出て保留をした過去があります。

そんな事なら私の兄弟の子供世代が継承してくれないかと打診はしておるのですが、如何せん田舎なので誰も食指を動かしてくれず、八方塞がりの状態で放置を続行するしかありません。

経費が掛かる外壁の塗装などやれる訳もなく、建屋の老朽化もドンドン進んでおり、雨戸はベニヤが剥げ落ち幽霊屋敷になるのもそう遠くない未来でしょう。有効な打開策が無いままこの状態を続けるを得ないのが、私の最大の悩みです。

早くあそこを売り払って楽になりたいです!

空き家になる前に、せめて、父と話しをして断捨離しておけばよかったと考えています。

毎年の費用は兄弟で話し合い、固定資産税は誰が払うとか、家の近所にあるお墓参りを兼ねて、空気の入れ替えや草刈り、遠方に住む兄弟が電気水道代だけ払うなどの折半はしています。

しょっちゅう来られないため、近所の方に迷惑にならないように県道沿いの剪定まですることや実家の前後には遠方に住む兄弟が帰省の際に菓子折りなどを持ち、挨拶するなどの配慮もしています。

小さい頃から住み慣れた家なので思い出も多く、近所に御墓もあるため、そこによってゆっくりすることもあり、遠方に住む兄弟は、帰省の際に布団など虫干しして、寝泊まりすることもあります。

本当はどうしたいのか、年とともに少しずつ気持ちが変わってきています。
遠方に住む兄弟も当初は、自分たちには自宅があるので、早く売り飛ばしたいお墓も納骨堂を田舎のお寺に購入したいと言っていましたが、夫婦で考えが違ったり、自分たちも少しずつ年齢を重ね、親と同じ年にいずれなることを考えると、この家をリフォームして住むということもありだし、結婚しない兄弟もいればお墓もわざわざ昔のやり方に習って、長男がみるということだけでは済まなくなっているのではないかと思います。

近所の人が買いたいと言われる場合もあり、ケースバイケースでいろいろな方法があるのではないかなと考えます。

この問題は、決して他人ごとではないので、どういう風な方法があるのかをもっと提案してくれる方の意見も聞きながら、自分たちだけではどうしても考えが及ばないこともありますし、将来的に自分たちもまた空き家を子供に残す場合のことも考えて、もっといろいろな人の様々な面白い意見も聞いてみたいです。

築40年ほど経っている実家です。田舎ということもあり空き家になってから3年ほど経ちますが、買手は見つかりませんのて自分で管理しています。

1年にかかる金額は固定資産税45000円ほどです。あとは築年数も古いため周りの人たちに迷惑をかけない程度に修繕していかなければいけないのが苦です。

遺品整理などとくにすることはなかったので家具はもちろん衣類や本などそのままになっているのと小屋に残された色々な工具などがあるためなかなか片付けも進まず困っています。

このままにしておくとどんどん劣化が進んでいくため、早く処分したいのですが、私1人ではどうすることも出来ず、唯一生きている私の父の姉がいるのですが不仲なため連絡もなかなか取れる状況ではありません。現在住んでいるところからは車で40分ほどですが、雪が降らない時期は1、2ヶ月に一回ほどのペースで見に行っています。
雪国のため冬はなかなか行けません。

以前中古物件を扱っている不動産屋さんに何度か見てもらったことがあるのですが結局買取不可と言われ、更地に戻して売ったとしてもマイナス100万ほどになると言われたので困っています。

本当はマイナスが出なければプラスはいらないから売ってしまいたい。

ただで引き取ってくれる人などがいれば引き取ってもらいたい。自分が住んでいる家の固定資産税もかかるのにそのほかに45000円ほど、かかってしまうのは非常に辛い。

このような例を見ていると家は資産という時代はもう終わったのかもしれませんね。

すこしでも該当しそうなかたは、すぐに売るための行動にでたほうがいいでしょう。

じっさい問題不動産は遅ければ遅いほど売れなくなります。

固定資産税や維持費などで毎年損を重ねてしまと、完全に負債です。

思い出は大事ですが、思い出は写真で十分。思い出が「重いで」にかわるまえに、見積もりをだしてみましょう。

家族を説得するのは、そのあとでも十分。じっさいにどれくらいの価値があって、こんご毎年どれくらいの負担がかかるのか?

見積もりをだし、それを目の前で紙に書いて(言葉でいうより資料が目の前にあると説得しやすい)、国会の答弁みたいですが、聞いてみましょう。

その財源はどこからだすのか?

それだけで案外動くみたいですよ。

子供たちが汗水たらして働いて稼いだお金をムダにはしたくないというのは、当然の親心です。

ただ人間は実際どれくらいかかるのかは、すごく甘めに見積もってしまいがちなので、きっちりと見積もりを目の前に提示することが大事なのです。